【指が痛い!それ、へバーデン結節かもしれません】
指が痛む、特に指の第一関節に違和感や腫れ、痛みを感じたことはありませんか?
それは「へバーデン結節」の可能性があります。へバーデン結節は、指の第一関節に骨の変形が生じる疾患で、特に中高年の女性に多く見られる特徴があります。女性ホルモンの減少がへバーデン結節に関係しているとも言われています。
このブログでは、へバーデン結節の原因、症状、対処法について詳しく解説します。
【へバーデン結節とは?その原因】
へバーデン結節は変形性関節症の一種で、指の第一関節に骨のこぶ(結節)が形成されることで知られています。原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています:
- 加齢
年齢を重ねると、関節の軟骨がすり減り、炎症や変形が進みやすくなります。 - 遺伝的要因
家族にへバーデン結節の患者がいる場合、遺伝的要因で発症リスクが高まることがあります。 - ホルモンバランスの変化
特に閉経後の女性は、ホルモンバランスの変化によって関節が弱くなり、発症しやすくなる傾向があります。 - 指の過剰使用
手作業が多い仕事や趣味を持つ人は、指の関節に負担がかかりやすく、発症リスクが高まります。
【へバーデン結節の主な症状】
へバーデン結節の初期段階では、症状が軽いため気づきにくいことがあります。進行すると、以下のような症状が現れます:
- 指の第一関節に腫れや痛みを感じる
- 第一関節の周囲に骨のこぶ(結節)ができる
- 関節が硬くなり、動かしにくくなる
- 見た目に関節が変形する
これらの症状は進行性であり、放置すると痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
【へバーデン結節の治療とセルフケア】
へバーデン結節は完全に治すことは難しい疾患ですが、適切な治療とセルフケアで痛みを軽減し、進行を遅らせることができます。
1. 医療機関での治療
専門医の診察を受けることで、以下のような治療を受けることが可能です:
- 薬物療法:鎮痛剤や抗炎症薬を使用して痛みと炎症を抑える
- 装具療法:指の負担を軽減するためのサポーターやスプリントを使用
- リハビリテーション:指の可動域を広げるための運動療法
2. 日常生活でのセルフケア
- 指を冷やす:炎症がひどい場合は冷却で痛みを和らげます。
- 温める:慢性的な痛みには温湿布やお湯で手浴を行い、血行を促進します。
- 軽いストレッチ:指をゆっくりと曲げ伸ばしすることで、関節の動きを保つ。
【へバーデン結節を予防する方法】
へバーデン結節は予防が難しい部分もありますが、以下のような対策でリスクを下げることができます:
- 指を過剰に使わない
手作業やスマホの使用が多い人は、適度な休憩を挟んで指を休めるようにしましょう。 - 関節に優しい生活
重いものを持つときは、手のひら全体で支えるなど、指に負担をかけない持ち方を心がけましょう。 - 栄養バランスを整える
コラーゲンやビタミンC、カルシウムを含む食事は、関節の健康維持に役立ちます。大豆由来のサプリメントが効果がある方もいます。 - 適度な運動をする
全身の血行を良くする運動は、関節の柔軟性を高め、炎症を抑える効果があります。

【まとめ】
へバーデン結節は、指の第一関節に痛みや変形を引き起こす疾患です。特に中高年の女性に多いこの病気は、適切な治療とセルフケアで症状を和らげ、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。指に痛みを感じたら、早めに専門医を受診し、必要な対策を講じましょう。
あなたの指の健康を守るために、日常生活の中でできる予防策を取り入れ、痛みのない快適な毎日を送りましょう。
当院では、サプリメントも取り扱っています。へバーデン結節では?と御心配の方は、阿部整形外科クリニックに是非御相談下さい。