「朝起きた時だけ膝が痛い…」
「動き始めがつらいけど、そのうち楽になる」
「寝起きに膝がこわばってスムーズに動かせない」
こうした“朝だけ膝が痛い”という症状は、多くの方が経験します。
実はこれは、膝が発している“あるサイン”であり、放置すると痛みが進行する場合もあります。
このブログでは、整形外科専門医が朝だけ膝が痛くなる理由・注意すべきポイント・正しい対処法をわかりやすく解説します。

朝だけ膝が痛くなる主な原因 4つ
① 関節液(滑液)が増えている
睡眠中、膝を動かさない時間が長く続くと関節の中で滑液が偏り、
朝の動き始めに痛みや引っかかりを感じやすくなります。
特徴:
- 最初の数歩が痛い
- 動き出すと徐々に楽になる
- 膝がパンと張った感じがする
② 軟骨のすり減り(変形性膝関節症の初期)
変形性膝関節症の初期では、朝の“こわばり”や“痛み”が代表的な症状です。
理由:
- 夜の間に関節の中で炎症が進む
- 関節液が溜まりやすい
- 朝、滑らかに動かすまで時間がかかる
特に40〜60代の方に多くみられます。
③ 半月板の損傷
半月板が傷ついている場合、動き出す瞬間に膝が引っかかるように痛むことがあります。
特徴:
- 朝の立ち上がりでズキッとする
- 階段下りが痛い
- ひねり動作で悪化する
④ 寝る姿勢・生活習慣の影響
足を重ねて寝る、横向きで膝を強く曲げるなど、
睡眠中の姿勢が原因で朝の膝痛を引き起こす場合も。
特徴:
- 日によって痛みの程度が違う
- 寝方を変えると楽になることがある

朝だけ膝が痛い時に“やってはいけないこと”
① 痛いのに無理に動き出す
特に変形性膝関節症の場合、
炎症期の無理な動作は痛みを悪化させる原因になります。
② 朝イチで深い屈伸・ストレッチ
関節が冷えてこわばっている状態で深く曲げると、軟骨・半月板に負担がかかります。
③ 正座・しゃがみ込み
膝関節の内圧が急上昇するため、朝の炎症期には逆効果。
④ 痛み止めだけで放置する
炎症は抑えられますが、根本治療にはなりません。

朝だけ膝が痛い時の正しい対処法
① 起きたらまずは“軽い準備運動”
ベッドの中でできる簡単な動きを紹介:
- 足首をゆっくり上下に動かす
- 膝を軽く伸ばしたり曲げたりする(痛みが出ない範囲で)
- 太ももに力を入れる(大腿四頭筋セッティング)
② 温めて血流を良くする
こわばりが強い場合、朝は軽く温める方が痛みが和らぎやすいです。
③ 日中は太ももの筋力を整える
大腿四頭筋(太ももの前)や股関節の筋力改善が、朝の痛み軽減に有効です。
④ 歩き方の改善
つま先が外向き・内向きの歩行は軟骨の摩耗を早めます。
⑤ 体重コントロール
体重が増えると、膝の炎症が慢性化しやすくなります。

朝の膝痛に隠れている可能性のある病気
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 関節リウマチ(特に左右両膝)
- 滑液包炎
痛みが続く場合は早めに検査が必要です。
もっと良くしたい人へ ― PRP再生医療
朝の膝痛の背景には、軟骨や半月板の微細損傷、慢性炎症が隠れていることが多く、
再生医療(PRP)が選択肢になります。
PRPは自分の血液から修復成分を抽出し、炎症部位へ注入する治療法。
炎症を抑え、組織の修復を促進する効果が期待できます。
阿部整形外科クリニックでは、より高濃度で効果の高いHD-PRPを採用。
まとめ:朝の膝痛は“初期サイン”のことが多い
朝だけ膝が痛いというのは、膝関節の炎症・滑液の増加・軟骨の摩耗など、
何かしらの異常が始まっているサインです。
放置せず、早めに原因を知ることが改善への最短ルート。
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朝の膝痛でお悩みの方へ
「動き始めだけ痛い」「こわばりがつらい」「階段がしんどい」
そんな症状は早期治療で改善しやすいです。
再生医療(PRP)をご希望の方はお気軽にご相談ください。
監修:阿部 瑞洋 医師
整形外科専門医/阿部整形外科クリニック院長。
膝・股関節の再生医療(HD‐PRP)を中心に治療を提供。
武蔵境・三鷹エリアで「普通ではないクリニック」を理念に、おもてなし医療を実践。


