「最近、膝が腫れている気がする」「歩くと重だるい」──そんなとき、病院でよく言われるのが「膝に水が溜まっていますね」という一言です。
この“水”はいったい何なのか、抜かないといけないのか?放っておくとどうなるのか?
この記事では、整形外科専門医の立場から膝に水が溜まる原因・治療・やってはいけないことについてわかりやすく解説します。

「膝に水が溜まる」とはどういう状態?
膝関節の中には、関節を滑らかに動かすための「関節液(滑液)」という潤滑油のような液体があります。
炎症が起こると、この滑液が過剰に分泌され、関節内に溜まってしまう状態──それが「膝に水が溜まる」です。
いわば、膝関節が“炎症サイン”を出している状態とも言えます。
膝に水が溜まる主な原因
① 変形性膝関節症
最も多い原因です。膝の軟骨がすり減って炎症が起こり、関節液が増加します。
特に50代以降の女性に多く、体重や姿勢、筋力低下が関係しています。
② 半月板損傷
膝のクッションである半月板に傷がつくと、関節内で炎症が起こり、水が溜まりやすくなります。
スポーツや転倒がきっかけになることが多いです。
③ 関節リウマチ・感染性関節炎
膝の関節に炎症を起こす疾患(リウマチや細菌感染など)でも水が溜まります。
発熱や強い腫れを伴う場合は、早急な診察が必要です。
④ 外傷・打撲
膝をぶつけたり、転倒などの外傷でも関節内に炎症反応が起きて水が溜まることがあります。
膝に水が溜まったときの症状
- 膝が腫れて見える
- 膝が重く、曲げ伸ばししにくい
- 膝の中に「ぷよぷよした感触」がある
- 痛み・熱感がある
特に「階段の上り下りがつらい」「しゃがむと痛い」と感じる場合は、関節内の炎症が進行している可能性があります。

やってはいけないこと
① 水を抜き続けるだけで安心してしまう
「膝に水が溜まったら抜けばいい」と思われがちですが、これは大きな誤解です。
水を抜いても、炎症の原因が残っていれば、またすぐに溜まります。
抜くこと自体が治療ではなく、“原因を治すこと”が大切です。
② 放置してしまう
痛みが軽いからと放置していると、炎症が慢性化して軟骨のすり減りが進みます。
結果的に変形性膝関節症へ進行し、手術を検討せざるを得ないケースもあります。
③ 自己判断で温めすぎ・冷やしすぎ
炎症が強いときに温めると、かえって腫れや痛みが悪化することがあります。
逆に冷やしすぎると血流が悪くなり、回復を妨げます。
医師の診断のもと、炎症期・回復期で使い分けることが大切です。
膝に水が溜まったときの正しい対処法
- まず整形外科で「なぜ水が溜まったのか」を診てもらう
- 炎症を抑える治療(内服・注射・リハビリ)を受ける
- 体重を減らして関節の負担を軽くする
- 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える
- 膝を酷使しない生活動作を意識する
阿部整形外科クリニックでは、症状に応じてヒアルロン酸注射やリハビリに加え、再生医療(HD-PRP)による炎症抑制・組織修復も行っています。

再発を防ぐための最新治療 ― PRP再生医療
PRP(多血小板血漿)治療は、自分の血液から修復成分を抽出して膝に注入する再生医療です。
炎症を抑え、関節内の修復を促進する効果が期待できます。
阿部整形外科クリニックでは、高濃度HD-PRPを使用し、より高い治療効果を目指しています。
まとめ:膝に水が溜まるのは「炎症のサイン」
膝に水が溜まるのは、身体が「今、膝で炎症が起きています」というサインを出している状態です。
一時的に水を抜いても、原因を取り除かない限り再発します。
痛みや腫れを感じたら、早めに専門医へ相談し、根本治療を目指すことが大切です。
膝の腫れ・水が気になる方へ
「何度も水を抜いている」「ヒアルロン酸を続けても良くならない」
そんな方は再生医療(PRP)をご相談ください。
阿部整形外科クリニックでは、痛みの原因を正確に見極め、最適な治療を提案します。
監修:阿部 瑞洋 医師
整形外科専門医/阿部整形外科クリニック院長。
武蔵境・三鷹エリアで膝・股関節の再生医療(HD-PRP)を中心に治療を行う。
「普通ではないクリニック」を理念に、最新医療とおもてなしの医療を両立。


