「歩くと膝の内側がズキッと痛む」
「立ち上がる瞬間に内側がぴきっと感じる」
「運動後に内側だけがじんわり痛い」
このような“膝の内側の痛み”には、いくつか代表的な原因があります。
実は、膝の痛みの中でも“内側の痛みが最も多い”と言われています。
このブログでは、整形外科専門医の視点から、膝の内側が痛むときに考えられる原因・放置してはいけない理由・正しい対処法をわかりやすく解説します。

膝の内側が痛くなる代表的な原因 3つ
① 変形性膝関節症(内側の軟骨がすり減る)
膝痛の原因で最も多いのが変形性膝関節症です。
特に膝は構造上、内側に体重がかかりやすいため、軟骨のすり減りは内側から進行することがほとんど。
特徴的な症状:
- 歩き始めに痛い
- 階段の下りで痛みやすい
- 朝起きたときにこわばる
- 膝が腫れやすい(関節液が溜まる)
ポイント: 早期に気づけば進行を抑えることが可能。
② 内側半月板損傷(ひねった後の痛み)
膝のクッションである「半月板」が傷つくと、内側の鋭い痛みが出ます。
スポーツや階段、急な方向転換で起こることが多いです。
特徴:
- 立ち上がり・しゃがみ動作で痛い
- 膝が引っかかる、ロックする感じ
- ひねると痛みが出る
注意: 半月板損傷を放置すると変形性膝関節症へ進行しやすくなります。
③ 内側側副靭帯損傷(外側からの衝撃)
運動や転倒で膝の外側に力が加わると、内側の靭帯が伸ばされたり、一部切れたりします。
特徴:
- 内側の一点が強く痛む
- 押すと鋭い痛み
- 膝の不安定感
ポイント: サポーターでの固定やリハビリが有効。

膝の内側が痛い時にやってはいけないこと
① 痛みを我慢して歩く・走る
炎症がある状態で負荷をかけると軟骨の損傷がさらに悪化します。
特にNG: 階段下り・長距離ウォーキング・急な方向転換
② 深いしゃがみ込み・正座
内側の軟骨と半月板に強い圧力がかかるため悪化します。
③ 自己流ストレッチ・マッサージ
内側半月板に傷がある場合、ストレッチは逆効果になることがあります。
④ 合わない靴・中敷きを使う
外側がすり減った靴は内側に負担が集中し、痛みを悪化させます。
⑤ 放置する
「そのうち治るかな…」と放っておくと、進行してしまうケースが非常に多いです。

膝の内側の痛みの“セルフチェック”
- 動き始めに痛む → **変形性膝関節症の可能性**
- ひねると痛い → **半月板損傷の可能性**
- 押すと一点が痛む → **靭帯損傷の可能性**
- 腫れ・熱感 → **炎症が強いサイン**
どれか1つでも当てはまる場合は、早めの診察がおすすめです。
膝の内側が痛い時の正しい対処法
① 炎症を抑える
痛み止め・抗炎症薬・ヒアルロン酸注射が有効。
② 膝周囲の筋力を整える
大腿四頭筋(太ももの前)、内転筋(内ももの筋肉)を鍛えることで内側の負担が軽減します。
③ 歩き方・姿勢の見直し
膝が内側に倒れる「ニーイン」姿勢は内側痛の大きな原因です。
④ 体重コントロール
わずか1kgの体重減でも膝への負担は大きく変わります。

さらに進行を抑える ― PRP再生医療
内側の軟骨損傷・半月板損傷に対し、
近年注目されているのがPRP(多血小板血漿)治療です。
自分の血液から修復成分を抽出し患部に注入することで、
炎症の抑制・組織修復の促進が期待できます。
阿部整形外科クリニックでは、より高濃度で効果の高いPRP-MAXを採用しています。
まとめ:内側の痛みは“早期対処”がカギ
膝の内側が痛いときは、軟骨・半月板・靭帯のどれかに問題があるサインです。
放置すると痛みが慢性化したり、変形へ進行する可能性もあります。
違和感を感じた段階で早めに受診することが、未来の膝を守る一番の近道です。

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監修:阿部 瑞洋 医師
整形外科専門医/阿部整形外科クリニック院長。
膝・股関節の再生医療(HD-PRP)を中心に治療を提供。
武蔵境・三鷹エリアで「普通ではないクリニック」を理念に医療とおもてなしを両立。


