膝が痛くなると「少し休めば治るかな」と思ったり、「ストレッチで何とかなるだろう」と自己判断してしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、変形性膝関節症は進行性の病気。間違った対応をすると、知らないうちに軟骨のすり減りが進み、痛みが強くなってしまうことがあります。
この記事では、整形外科専門医が、膝を悪化させないために「やってはいけないこと」と、正しい対策についてわかりやすく解説します。

やってはいけないこと①:痛みを我慢して歩きすぎる
「歩かないと足が弱る」と考えて、痛みをこらえて長距離を歩く方がいますが、これは逆効果です。
膝関節に過剰な負担がかかると、軟骨の摩耗が進み炎症が悪化します。
特に下り坂や階段の昇降は膝に大きな負担を与えるため、痛みが強い時期は控えましょう。
代わりにおすすめなのは、プール歩行や自転車エルゴメーターなどの「関節に優しい運動」です。
やってはいけないこと②:正座や深いしゃがみ込み
正座や和式トイレの姿勢は、膝の曲げ伸ばし角度が大きく、関節内圧が上昇します。
すでに軟骨がすり減っている場合、強い痛みや炎症を引き起こすリスクがあります。
和室では座椅子を使う、洋式トイレを選ぶなどして、膝を深く曲げない生活習慣を心がけましょう。
やってはいけないこと③:自己流ストレッチ・マッサージ
YouTubeなどで紹介されている「膝痛改善ストレッチ」を真似して、逆に痛みを悪化させてしまうケースも少なくありません。
変形性膝関節症は人によって損傷部位や軟骨の減り方が違うため、合わない運動は逆効果になることがあります。
痛みのある部分を強く押すマッサージも、炎症を悪化させる原因になるため注意が必要です。
やってはいけないこと④:合わない靴・サポーターを使う
「膝が痛いから」と市販のサポーターを自己判断で使うと、膝周囲の筋肉バランスを崩すことがあります。
また、クッション性の低い靴やすり減った靴底も、膝への衝撃を強めます。
専門家に相談して、自分の足に合った靴とサポーターを選ぶことが大切です。
やってはいけないこと⑤:注射や湿布だけで安心してしまう
ヒアルロン酸注射や鎮痛剤は一時的な症状の緩和には有効ですが、根本的な治療にはなりません。
「注射をしているから大丈夫」と思って長年通院を続けるうちに、軟骨の損傷が進み、最終的に人工関節手術を勧められる方も少なくありません。
痛みの原因を理解し、生活習慣・筋肉バランス・関節のケアをトータルで見直すことが重要です。

正しい膝の守り方
- 体重を減らして膝の負担を軽減する
- 太ももの前側(大腿四頭筋)を無理なく鍛える
- 歩行時は膝を軽く曲げ、ゆっくりとした歩幅で
- 冷やす・温めるを使い分けて炎症コントロール
- 違和感を感じたら早めに整形外科へ相談
再生医療による新しい選択肢 ― PRP治療
近年注目されているのが、自分の血液から修復成分を取り出して関節に注入するPRP(多血小板血漿)治療です。
炎症を抑え、軟骨の修復を促すことで、痛みを軽減し手術を先延ばしできる可能性があります。
阿部整形外科クリニックでは、国内で認可されたHD-PRPを採用し、より高濃度で効果的な治療を提供しています。

まとめ:膝を守る一番の近道は「やらない勇気」
膝関節は毎日の積み重ねで変化します。
つい「頑張ればよくなる」と思って無理をしてしまうことが、結果的に膝を痛める原因になりがちです。
痛みを感じたら早めに専門医へ相談し、正しいケアで関節を守ることが何より大切です。
膝の痛みでお悩みの方へ
「ヒアルロン酸を続けても良くならない…」「手術は避けたい…」
そんな方は、一度再生医療(PRP)をご相談ください。
阿部整形外科クリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。
監修:阿部 瑞洋 医師
整形外科専門医/阿部整形外科クリニック院長
武蔵境・三鷹エリアで再生医療(HD-PRP)を中心に、膝・股関節の痛み治療に取り組む。
「普通ではないクリニック」を掲げ、最新の医療技術とおもてなしの両立を追求。

