「股関節が痛くて歩くのがつらい…」
「手術をすすめられたけれど、できれば受けたくない…」
そんな不安やお悩みを抱えている方は少なくありません。
整形外科専門医の立場からお伝えすると、必ずしもすぐに手術が必要なわけではありません。
このブログでは、股関節の痛みを手術せずに改善する方法を、最新の保存療法も交えてわかりやすく解説します。
なぜ股関節が痛くなるのか?主な原因
股関節の痛みの多くは、変形性股関節症に関連しています。
特に40〜60代の女性に多く、次のような症状が現れます。
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歩き始めに足の付け根が痛む
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階段の上り下りがつらい
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長時間歩くと股関節が重だるい
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靴下を履く動作がやりにくくなる
変形性股関節症の進行
変形性股関節症は、軟骨がすり減ることで関節が変形し、痛みが出ます。
進行度によって治療法が異なりますが、初期〜中期であれば手術せずに改善できる可能性があります。
手術を避けたい人のための「保存療法」とは?
手術を行わずに症状改善を目指す方法を保存療法といいます。
保存療法にはさまざまな種類があり、組み合わせることで効果を高められます。
1. 運動療法(リハビリ)
筋肉を強化することで関節の負担を減らし、痛みを和らげます。
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太ももの前(大腿四頭筋)・お尻(中殿筋)を鍛える
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プールでの水中ウォーキングや自転車運動が有効
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自宅でできるストレッチや軽い筋トレも効果的
ポイント: 無理な運動は逆効果になるため、専門医の指導のもとで行いましょう。
2. 生活習慣の改善
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体重コントロール:体重1kg減で股関節への負担は約3倍減ります
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正しい歩き方:小股歩きや杖の活用で関節への衝撃を軽減
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座り方・立ち方の工夫で関節のねじれを防ぐ
3. 注射・薬物療法
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ヒアルロン酸注射:関節の潤滑を改善
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消炎鎮痛剤(NSAIDs):炎症を抑えて痛みを軽減
4. 再生医療(PRP療法など)
近年注目されているのが、再生医療を活用した保存療法です。
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自分の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)を注射
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軟骨や靭帯の修復をサポート
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入院不要・短時間で治療可能
当院では、従来のリハビリや注射では改善が難しい患者さんに対して、
PRPなどの最新の再生医療を提案しています。
保存療法で得られるメリット
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手術リスクを避けられる
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仕事や家事を長く休む必要がない
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早期から痛みの改善が期待できる
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将来の手術時期を遅らせられる可能性
手術が必要になるのはどんなとき?
すべての患者さんが保存療法で改善するわけではありません。
次のような場合は手術を検討します。
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立ち上がるだけで強い痛みがある
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夜間痛で眠れない
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変形が進行し、生活に大きな支障がある
- 脚の長さが3cm以上、右左で違う
ただし、早期に適切な保存療法を始めることで、多くの方が手術を回避できます。
当院での「手術しない治療プラン」
当院では、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を行っています。
治療の流れ
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詳細な問診・レントゲン・必要に応じてMRI
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股関節の可動域や筋力評価
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保存療法プランの作成(リハビリ・注射・再生医療)
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定期的な経過観察とプログラム調整
まとめ|まずは専門医に相談を
股関節の痛みは、放置すれば進行してしまいます。
しかし、早期に適切な保存療法を行えば、手術を回避できる可能性は十分にあります。
「手術をすすめられたけど、本当に必要なのか不安…」
「できるだけ自分の関節を長く使いたい…」
そんな方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
最新の保存療法と再生医療で、あなたの股関節の健康をサポートします。
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