「股関節の寿命を延ばす1分の習慣。」整形外科専門医が教える、家でできる簡単セルフケア。

リハビリテーション、エクササイズ

「最近、股関節の調子が良いから、このまま維持したい」
「通院日以外でも、自分でできることはないだろうか?」

そんな前向きな患者様の声にお応えして、今日は特別な「処方箋」を用意しました。
こんにちは。阿部整形外科クリニック院長の阿部です。

僕が目指しているのは、皆さんに長く通ってもらうことではなく、「できるだけ早く治して、このクリニックを卒業してもらうこと」です。そして卒業後も、二度と痛みに振り回されない身体を手に入れてほしい。そう願っています。

今回は、整形外科専門医・股関節専門医である僕が、「もし自分の家族が股関節の不安を抱えていたら、絶対に毎日やらせる」という、たった1分でできる超簡単なセルフリハビリをご紹介します。

1. なぜ「お尻の筋肉」を鍛えると、股関節が楽になるのか?

股関節は、身体の中で最も大きな荷重がかかる関節です。歩くたびに体重の数倍の衝撃を受けていますが、その衝撃を「クッション」のように吸収してくれるのが、股関節の周りにある筋肉です。

特に「中殿筋(ちゅうでんきん)」というお尻の横にある筋肉が弱くなると、股関節の骨同士がぶつかりやすくなり、痛みや変形が加速してしまいます。

逆に言えば、ここを1日1分ケアするだけで、股関節の寿命は劇的に延びるのです。「〜できるようになるといいですよね!」という皆さんの夢を叶えるための、一番の近道がここにあります。

2. 【実践】寝ながらできる!股関節を守る「1分・お尻上げ」

激しい運動は必要ありません。寝る前やテレビを見ながら、リラックスして行ってみてください。

 

【ヒップ・リフト(お尻上げ運動)】

  1. 仰向けに寝て、両膝を軽く立てます。
  2. 足の間は肩幅くらいに開き、手は体の横に置きます。
  3. お尻の筋肉をギュッと締める意識で、ゆっくりとお尻を持ち上げます。
  4. 膝から肩までが一直線になったところで、5秒間キープ!
  5. ゆっくりとお尻を下ろします。これを10回繰り返しましょう。

※ポイント:腰を反らしすぎないように注意してください。お尻の穴を締める感覚が大切です。

3. 専門医からのアドバイス:絶対に「無理」はしないでください

セルフケアを行う上で、一番大切なルールがあります。それは、「痛みがある時は、すぐに中止すること」です。

「痛みを我慢して頑張れば治る」というのは、股関節治療においては間違いです。強い痛みを感じる時は、関節の中で炎症が起きているサインかもしれません。

「心配、困ったらすぐに来てください。」
無理をして逆効果になってしまっては元も子もありません。そんな時は僕たちプロの出番です。

当院の理学療法士が、今のあなたの状態に合わせたオーダーメイドのリハビリメニューを組み直します。

4. 毎日1分の積み重ねが、あなたの「自由」を作ります

「ご家族も心配しているでしょうね?」
あなたが痛みで出かけるのを億劫にしている姿より、家の中で生き生きと動き回り、笑顔で「今日はあそこまで散歩に行けたよ!」と報告する姿を、ご家族も心待ちにしています。

この1分の習慣は、単なる運動ではありません。それは、あなたが「クリニックを卒業し、自分の足で人生を楽しむための切符」なのです。

再生医療や手術フォローといった高度な治療も大切ですが、日々のこうした小さな積み重ねこそが、最後には大きな差となります。

セルフケアに関するよくあるご質問(FAQ)

Q:いつやるのが一番効果的ですか?
A:お風呂上がりなど、身体が温まっている時が筋肉もほぐれやすくお勧めですが、一番は「毎日続けられるタイミング」です。歯磨きと同じように習慣にしてしまいましょう。

Q:他にもたくさんストレッチがありますが、どれをやればいいですか?
A:ネットには多くの情報がありますが、股関節の状態によっては逆効果になる動きもあります。まずは今回のお尻上げを基本とし、他の運動を追加したい場合は必ず受診時に相談してください。

Q:再生医療を受けた後も、この運動は必要ですか?
A:はい、非常に重要です!再生医療で炎症を抑えた後に、しっかりとした筋力をつけることで、治療効果がより長く、より高く維持されます。

「一人で頑張りすぎないでください」

セルフケアは大切ですが、それがすべてではありません。
もしやってみて痛みが出る、あるいは変化が感じられないという場合は、何か別の原因が隠れているかもしれません。

「大丈夫。僕たちがついています。」

阿部整形外科クリニックは、あなたが自信を持って卒業の日を迎えられるまで、全力で伴走します。

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