「とりあえず、いつものヒアルロン酸を打っておきましょうか」
そんな診察を繰り返してはいませんか?あるいは、「注射を打った直後はいいけれど、数日でまた痛くなる」と諦めてはいませんか?
こんにちは。阿部整形外科クリニック院長の阿部です。
股関節の治療において「注射」は非常に有効な手段ですが、実はその中身には大きな違いがあります。整形外科専門医、そして股関節専門医として僕が大切にしているのは、今のあなたの股関節がどのステージにあり、どの注射が最も『価値』があるのかを正しく見極めることです。
今回は、意外と知られていない「3つの注射治療」の真実について、本音で解説します。

1. ひと目でわかる!股関節の注射比較表
まずは、それぞれの特徴を整理してみましょう。
| 種類 | 主な役割 | 持続性 | 適応ステージ |
|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸 | 潤滑油(滑りを良くする) | 短期的(1~2週間程度) | 初期〜中期 |
| ステロイド | 強力な消炎剤(炎症を抑える) | 数週間〜1ヶ月 | 激しい痛みがある時 |
| 再生医療 | 組織の修復・環境改善 | 長期的(半年〜1年以上) | 初期〜末期(手術回避) |
2. 保険診療で行う「ヒアルロン酸」と「ステロイド」の役割
① ヒアルロン酸(潤滑油の役割)
関節の滑りを良くし、クッション機能を補います。初期の違和感には有効ですが、「すり減った軟骨を治す」力はありません。毎週のように打ち続けても痛みが引かなくなってきたら、それは次のステップへ進むサインです。
② ステロイド(強力な消火剤)
「どうしても明日、孫の結婚式がある」「旅行に行かなければならない」というような、今の激痛を即座に止めたい時には非常に頼りになります。ただし、頻繁に打つと組織を脆くする副作用があるため、慎重に使う必要があります。

3. 阿部整形外科クリニックが「再生医療」を勧める本当の理由
これまでの注射が「一時しのぎ」になりがちだったのに対し、再生医療(PRP療法や幹細胞治療)はアプローチが全く異なります。
- 自分の細胞で治す: 自分の血液や組織から抽出した成長因子を使うため、副作用が極めて少ないのが特徴です。
- 「炎症の蛇口」を閉める: 一時的に火を消すのではなく、炎症が起きにくい関節環境へと作り変えていきます。
- 軟骨の摩耗を遅らせる: 今あるあなたの軟骨を、1日でも長く持たせるための「先行投資」と言えます。
僕がもし自分の股関節を診るなら、「毎週病院に通う手間」と「将来の手術リスク」を考えて、早い段階で再生医療という選択肢を自分にプレゼントします。

Doktor Kök Hücre CGF tedavisini uyguluyor.
4. 結局、どれが一番いいの?
答えは一つではありません。阿部整形外科クリニックでは、患者様のライフスタイルや「いつまでに、どうなりたいか」という目標に合わせてオーダーメイドで提案します。
「~できるようになるといいですよね!」
例えば、まずはステロイドで火を消し、その後に再生医療で根本的な土台を作り、リハビリで筋力をつける。そんな「一貫したストーリー」を組み立てられるのが、専門医である僕の強みです。
「ご家族も、あなたが何度も注射に通いながら顔をしかめている姿を見るのは辛いはずです」
心配、困ったらすぐに来てください。
どの注射が今のあなたに最適か、エコー(超音波)や最新の検査機器を使いながら、一緒に答えを出しましょう。
注射治療に関するQ&A
Q:再生医療は他の注射より痛いですか?
A:注射そのものの痛みはヒアルロン酸などと大きく変わりません。当院ではできるだけ細い針を使用し、痛みを最小限に抑える工夫をしています。
Q:他院でヒアルロン酸を打っていますが、相談だけでもいいですか?
A:もちろんです!「今の治療で本当にいいのか?」という疑問を解消するために、専門医の視点でセカンドオピニオンをさせていただきます。
Q:再生医療を受けたら、もう他の注射は打てませんか?
A:いいえ、そんなことはありません。再生医療の効果を維持するために、補助的に他の治療を組み合わせることも可能です。状態を見ながら最適なプランを継続しましょう。
「一歩踏み出す勇気が、将来の歩みを守ります」
注射は「打つこと」が目的ではなく、その先の「痛みのない生活」を取り戻すための手段です。
整形外科専門医・股関節専門医として、あなたに最も誠実な選択肢を提示します。

