そのストレッチ、逆効果かも?足の付け根が痛む人が急増中
「体が硬いからストレッチしなきゃ…」
「毎日開脚をがんばってるのに股関節が痛い」
「ヨガのあとに足の付け根がズキッとする」
そんな方は要注意。股関節が硬い=ストレッチすれば治ると考えるのは危険です。
むしろ無理なストレッチが股関節の障害を悪化させる原因になっているケースもあります。
このブログでは、股関節の硬さによって引き起こされるスポーツ障害と、正しい柔軟性のつけ方・医師がすすめる対策法について解説します。
股関節が硬いと、なぜケガにつながるのか?
本来の股関節は“回旋”が得意な関節
股関節は、骨盤と太ももの骨がつながる「球関節」で、本来は多方向に動く自由度の高い関節です。
しかし筋肉の柔軟性や股関節周囲の組織が硬くなると、可動域が狭くなり、動作のたびに余計な負担がかかってしまいます。
結果として、次のような問題が起こります。
-
✅ 骨盤の傾きがアンバランスになる
-
✅ 腰・膝・足首にストレスが分散されてしまう
-
✅ 筋肉の伸張反射による微細な損傷が起きる
硬すぎる股関節が原因で起こりやすいスポーツ障害
① 股関節インピンジメント(FAI)
硬い股関節で無理に屈曲・回旋を行うと、大腿骨と骨盤の骨が衝突(インピンジ)し、
関節唇や軟骨を痛める「FAI(Femoroacetabular Impingement)」に発展することがあります。
-
ジャンプ着地、ターン、キック動作で痛み
-
内旋・屈曲での“詰まり感”や鈍痛
② 腸腰筋の炎症(股関節前面の痛み)
無理な前屈や開脚によって、腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉が過度に引き伸ばされ、
腱の炎症や滑液包炎を起こすことがあります。
-
ランニング・ヨガ・体操などに多い
-
股関節の前側や骨盤前面にピリッとした痛み
③ 鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)
股関節・腹筋・恥骨まわりにかけて生じる慢性的な痛みで、サッカー選手に多い障害です。
筋バランスの崩れ・過剰な牽引ストレスが主な原因で、硬さもリスク要因です。
-
長期間の痛みで競技復帰が困難になることも
間違ったストレッチの例|実は“逆効果”な習慣とは?
やりすぎる・伸ばしすぎる
-
反動をつけたストレッチ(バウンド)
-
痛みを我慢してまで開脚する
これらは筋肉や腱を傷つけやすく、逆に緊張を強めてしまいます。
フォームが崩れている
-
骨盤が後傾しているのに無理に前屈する
-
膝を内側に入れながらの開脚
→ 股関節でなく腰や膝に負担が集中します。
医師がすすめる「安全で効果的なストレッチ」とは?
① 静的ストレッチを“脱力”して行う
反動はつけず、じんわり30秒〜60秒。
呼吸を意識して筋肉をゆるめながら行いましょう。
おすすめ部位:
-
腸腰筋ストレッチ(片脚を前に出して伸ばす)
-
大臀筋・中臀筋ストレッチ(あぐらや仰向けの抱え込み)
② ダイナミックストレッチは“股関節周囲の筋肉を活性化”
運動前は動的ストレッチで、筋肉を温め可動域を確保しましょう。
-
レッグスウィング(前後・左右に軽く脚を振る)
-
股関節まわし(膝を上げて大きく回す)
③ 自分の可動域を知るために「エコー診察」も有効
当院では、超音波(エコー)で股関節周囲の動きを可視化できます。
筋肉の動き・炎症・腱の損傷などをリアルタイムで確認し、
正しいストレッチ指導とリハビリを提案しています。
再生医療という“治療と予防”を両立する選択肢
股関節の炎症・痛みが長期化している場合、再生医療による改善も選択肢となります。

Doktor K?k H?cre CGF tedavisini uyguluyor.
PRP療法(多血小板血漿)
-
自分の血液から抽出した「成長因子」を注射
-
筋腱の損傷修復を促進
-
アスリートや復帰希望者に人気
脂肪由来幹細胞治療
-
股関節の関節唇や軟骨が傷んでいるケースで実施
-
軽度〜中等度の変性疾患にも効果が期待される
まとめ|硬さと痛みはつながっている。だからこそ「正しいケア」が大切
-
股関節が硬いからといって、無理にストレッチを続けるのは危険
-
可動域や筋力を総合的に見て、整形外科的な評価が必要
-
痛みが出る前に対策を、出てからは早期診断・再生医療も視野に
当院では、スポーツ障害と再生医療の両面からサポートします
-
✅ 股関節専門の整形外科医が在籍
-
✅ エコーやMRIによる詳細な評価
-
✅ 股関節ストレッチ・体幹・殿筋強化のリハビリ指導
-
✅ PRPにも対応