なぜ股関節ストレッチが大切なのか?
「足の付け根が硬い」「しゃがむと詰まる感じがする」「腰痛とセットで股関節もつらい」
こうした不調の多くは、股関節まわりの柔軟性の低下が原因のひとつです。
股関節は、骨盤と大腿骨をつなぐ関節で、立つ・歩く・座るといった日常動作はもちろん、スポーツや階段の昇り降りなどにも大きく関わっています。
股関節が硬いことで起こる体への影響
-
腰や膝への負担増加(代償運動)
-
骨盤の傾きによる姿勢悪化
-
股関節痛、変形性股関節症、坐骨神経痛の進行リスク
これらを予防・改善するために、日々のストレッチが重要なのです。
自己流ストレッチは逆効果?医師が教える3つの注意点
自己流でストレッチをして「逆に股関節が痛くなった」という方も少なくありません。
特に、YouTubeやSNSの情報を鵜呑みにするのは要注意です。
① 無理な姿勢でグイグイ伸ばすのは危険
筋肉や靭帯を傷つけるリスクがあります。股関節の奥にズキッとした痛みが出る場合は、すぐに中止しましょう。
② 痛みを我慢して続ける
「痛気持ちいい」はOKですが、「痛いのに頑張る」はNG。炎症やインピンジメント(骨同士の衝突)が悪化する可能性があります。
③ 自分の身体の癖を理解していない
人によって柔軟性や関節の構造は異なります。可動域の限界を無視した動きは、かえって筋肉を硬直させます。
正しい股関節ストレッチ|医師がおすすめする4つの基本ストレッチ
以下は、整形外科医の監修に基づいた安全なストレッチメニューです。
① 片膝立ちでの腸腰筋ストレッチ(前側)
やり方
-
片膝を床につき、もう一方の足を前に出して90度に曲げる
-
骨盤を前にスライドさせるように重心をかける
-
後ろ脚側の股関節前面が伸びるのを感じながら20〜30秒キープ
効果
-
長時間の座位で硬くなる腸腰筋を伸ばす
-
姿勢改善・腰痛予防に効果的
② 仰向けの股関節外旋ストレッチ(外側)
やり方
-
仰向けに寝て、片足をもう片方の膝に乗せる(足首を膝の上)
-
両手で膝下を抱えて胸に引き寄せる
-
お尻や太ももの外側が伸びるように意識して30秒
効果
-
中臀筋・梨状筋のリリース
-
坐骨神経痛や臀部の張りに効果あり
③ 股関節内旋ストレッチ(股関節の可動域拡大)
やり方
-
座って両膝を90度に曲げて足裏を床につける
-
両膝を左右に交互に倒す(ワイパーのように)
-
ゆっくり10回ずつ繰り返す
効果
-
股関節の内旋可動域を改善
-
インピンジメントや詰まり感の予防
④ 開脚前屈ストレッチ(全体的な可動域アップ)
やり方
-
座って両足をなるべく開く(無理しない範囲)
-
背中を丸めず、股関節から曲げる意識で前屈
-
30秒ほど深呼吸しながらキープ
効果
-
内転筋やハムストリングの柔軟性UP
-
骨盤の安定性向上
ストレッチしても改善しない股関節の痛み…考えられる病気とは?
「ストレッチをしても痛みが取れない」「日に日に悪化している」
そんな場合は、股関節内部の構造的な問題が隠れているかもしれません。
よくある股関節の病気
病名 | 特徴・症状例 |
---|---|
股関節インピンジメント | 股関節の奥が詰まるように痛む |
関節唇損傷 | 引っかかり感、可動域制限 |
変形性股関節症(初期) | 動き出し時の痛み、疲れやすさ |
整形外科でできること|「診てもらう安心」が回復の第一歩
股関節の専門診療で原因を特定
-
✅ X線・MRIで骨や関節唇の状態を把握
-
✅ 専門医による触診・動作テスト
-
✅ 必要に応じて再生医療(PRPや幹細胞治療)も選択可能

Evoto
まとめ|正しいストレッチ+早めの医療相談で快適な股関節ライフを
-
股関節ストレッチは「毎日コツコツ」「無理のない範囲」で続けるのが基本
-
痛みが出たら放置せず、整形外科で診断・原因を特定することが大切
-
当院では医師監修のストレッチ指導+再生医療など最新の治療にも対応しています
阿部整形外科クリニックでは、あなたに合った股関節ケアをご提案します
-
✅ 医師による診察・検査・診断
-
✅ 症状に合わせたストレッチ・運動療法指導
-
✅ 必要に応じてPRPや幹細胞などの再生医療を提案
👉 股関節の診療予約はこちら https://abe-seikei-cli.com/
👉 当院の再生医療について詳しく見る