「先生、足の具合はどうですか?」
診察室で、毎日たくさんの温かいお声をいただき、本当にありがとうございます。左足首を骨折してから3ヶ月。松葉杖をつきながら診察を続けてきましたが、ようやく「再始動」の時が来ました。
こんにちは。阿部整形外科クリニック院長の阿部です。
この3ヶ月、僕は整形外科医としてのプライドを一度横に置き、一人の「悩める患者」として自分の身体と向き合ってきました。結論から言います。この怪我は、僕の医師人生において最大のギフト(贈り物)になりました。
自分が痛みを経験し、リハビリの苦しさを知ったからこそ見えてきた「最短で治るための真実」があります。今回は、第25回という節目を記念して、僕が自ら実験をして確信した、理論を総括します!

1. プロとしての猛省。なぜ「30分の手術」をすべきだったのか
僕は今回の骨折で、体にメスを入れない「保存療法」を選びました。しかし、今振り返れば、それは「間違い」でした。もし3ヶ月前に戻れるなら、僕は迷わず30分で終わるスクリュー(ネジ)固定の手術を選びます。
なぜか? それは、「固定する期間を1日でも短くすることが、その後の人生を劇的に変える」と痛感したからです。手術を避けたために、僕の足首はガチガチに固まり、筋肉は驚くほど細くなりました。この「固まった関節」を動かす痛みは、骨折の痛み以上に壮絶です。
「切らないことが優しさではない」。この後悔は、これから僕の診察室に来るすべての患者さんに、より誠実な選択肢を提示するための「生きた教訓」になりました。

2. 整形外科医が証明した「最強のリハビリ理論」
リハビリを「ただの運動」だと思わないでください。それは、脳と身体の「再接続」です。僕が実践して効果を確信した3つのポイントをお伝えします。
- 理論①:「痛み」を敵にしない: 痛いから動かさない、ではなく「どの種類の痛みなら動かして良いか」を見極めること。鈍い重だるさは「回復のサイン」、鋭い突き刺さる痛みは「中止のサイン」。この見極めこそが最短ルートです。
- 理論②:リハビリは「1日1回」ではなく「1日100回」: 病院のリハビリ室にいる時間だけがリハビリではありません。歯を磨く時、デスクワークの合間、数秒でも良いから患部を意識する。この「頻度」が、脳に「この足はもう動けるんだよ」と思い出させる最短の方法です。
- 理論③:タンパク質を通常の「1.5倍」を摂る: 骨をくっつけ、衰えた筋肉を戻すには、圧倒的な材料が必要です。僕はリハビリ期間中、意識的にタンパク質量を増やしました。材料がなければ、どんなにリハビリを頑張っても家(身体)は建ちません。

3. 心で繋がる医療へ
僕たちは、心でつながる医療を理念としています。
骨折して初めて分かりました。夜、疼いて眠れない時の孤独感。リハビリが進まず「一生このままだったらどうしよう」と不安になる夜。そして、一歩、杖なしで踏み出せた時の、震えるような喜び。
「~できるようになるといいですよね!」
僕が診察室でかけるこの言葉には、今まで以上に「本物の魂」がこもるようになりました。僕のクリニックを「卒業」していく皆さんは、僕にとって単なる患者様ではなく、共に痛みを乗り越えた「戦友」です。
第26回からの100回完走に向けて
「ご家族も、あなたが再び元気に歩き出し、一緒に食卓を囲んだり散歩に行けたりすることを、心待ちにしています。僕もその中の一人です」
「できるだけ早く治して、笑顔でここを卒業しましょう!」
第25回まで読み進めてくださった皆さん、本当にありがとうございます。
僕の足は、もうすぐ完全に復活します。そして、ここからの第26回以降は、さらにパワーアップした「低身長治療」や「最新の再生医療」、そして「100年歩ける身体作り」を具体的にお伝えしていきます。
僕自身の復活劇を、あなたの復活のエネルギーに変えてください。さあ、一緒に新しい一歩を踏み出しましょう!

「先生も頑張ってるから、私も頑張れる」
そう言ってくださる患者様のために、僕は今日も診察室に立ちます。
痛みで止まっているあなたの時計を、僕と一緒に動かしませんか?

