股関節の痛みを“手術せずに治す”という選択——阿部整形外科クリニックの再生医療

再生医療

「もう手術しかないのかな…」と不安になる前に。

当院では、PRP治療を軸に、股関節の自己治癒力を高める再生医療を提供しています。
症状・生活背景・将来像まで伺い、“あなたに最適な手術以外の道”を丁寧に設計します。

まずは、現在の股関節の状態を正確に知ることから。

 レントゲン・MRI評価のうえで、保存療法〜再生医療まで最適解をご提案します。

阿部整形外科の再生医療とは?

再生医療は、自分の血液・細胞を用いて炎症を抑え、損傷組織の修復を後押しする治療です。
切開を伴う手術と異なり、外来ベースの注射治療中心で、社会復帰が早いのが特徴。
当院では、画像と身体所見を組み合わせた評価で、保存療法⇄再生医療⇄手術の最適バランスを設計します。

目的
痛み・炎症の軽減/機能改善/進行抑制
施術
PRP治療(PRP、PRPーMAX、PRP-FD、PRP‐FD5)(状態に応じ選択)
所要
採血・処理後の注射(外来で実施)
復帰
当日〜翌日から日常生活へ段階的に

なぜ“手術しない治療”が選ばれるのか

1. 手術を避けたい

入院や長期リハビリ、生活・仕事への影響を最小化したい方に、外来中心の再生医療は合理的な選択です。

2. 自分の力で治したい

自己血小板や幹細胞を用いるため、“自分の治癒力を活かす”という価値が高く評価されています。

3. 後悔しない選択

「やっておけば良かった」を避けたい——。効果の限界も説明したうえで、納得できる意思決定を支援します。

※効果には個人差があり、進行度・活動量・併用治療などにより変動します。

2つの治療オプション(PRP、PRP-FD/PRP-Max、PRP-FD5)

PRP、PRPーFD(多血小板血漿)

血小板由来の成長因子で炎症を抑え、修復を促します。
初期〜中等度の痛み・炎症に適し、運動療法との併用で機能の底上げを狙います。

PRPーMax、PRP-FD5(高濃度多血小板血漿)

PRPから抗炎症性サイトカインや成長因子を高濃度化
炎症優位の股関節に対して、少回数での持続的効果が期待されます。

中等度〜重度の症例で検討し、安全性・適応の精査を重視します。

※いずれも自由診療です。医学的妥当性・安全性・費用対効果を含め、カンファレンスで適応判断を行います。

適応・向いている方/向いていない方

向いている方

  • 初期〜中等度の変形性股関節症で、手術を可能な限り回避したい
  • 痛み・炎症のコントロールでQOLを高めたい
  • 保存療法(運動・装具)を前向きに継続できる
  • 効果の限界を理解し、納得の上で投資できる

向いていない方(要相談)

  • 高度な関節破壊・強い可動域制限で日常生活が著しく困難
  • 急性の感染・出血傾向など安全性に関わる病態
  • 短期間での劇的な構造再生を期待している

※最終的な適応は画像・採血・既往歴・服薬状況を総合して判断します。

治療の流れ(初診〜フォロー)

  1. 初診・評価:問診/視診触診/レントゲン・必要に応じMRI
  2. 適応説明:保存療法・再生医療・手術の三択比較を可視化し説明
  3. 前処置:炎症強い場合は安静・内服・関節内注射等でコンディション調整
  4. 施術日:採血→処理→注射(外来)。終了後は安静指導と生活プラン提示
  5. リハ設計:中臀筋・腸腰筋中心の筋力+可動域、荷重線・歩行指導
  6. フォロー:数週〜数か月で評価。必要に応じ併用治療や再投与を検討

安全性・リスク管理

  • 自己由来素材中心のためアレルギー・拒絶反応リスクは低い
  • 穿刺部痛・腫脹・熱感など一過性反応の可能性
  • 感染予防のため厳格な無菌操作・環境管理を徹底
  • 効果に個人差/進行度により50〜80%程度の改善期待にとどまることがある

※リスク・代替療法を含め、インフォームド・コンセントを重視します。

費用と“投資対効果”の考え方

再生医療は自由診療で、1回あたり20万円台〜が目安です。
手術回避・社会復帰の早さ・将来の関節温存など、金銭以外の価値も含めて検討します。
当院では、費用対効果の見通しを「期待できる変化」「想定される限界」の両面から誠実に提示します。

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よくある質問

Q. 何回受ければ効果が出ますか?

A. 症状や炎症度により異なります。単回での変化が見られる方もいれば、評価しながら追加投与を検討するケースもあります。

Q. どのくらいの割合で良くなりますか?

A. 進行度や併用療法に左右されますが、50〜80%程度の痛み軽減や機能改善を期待できるケースが報告されています(個人差あり)。

Q. すでに手術を勧められています。間に合いますか?

A. 画像と所見で適応を慎重に判断します。保存療法・再生医療・手術の三択比較で、後悔のない選択を一緒に検討します。

“今できる最善”を、いっしょに決めましょう。

まずは現在地の把握から。小さな違和感のうちに動くほど、選べる道は広がります。

監修者

阿部 瑞洋(あべ みずひろ)
整形外科専門医/阿部整形外科クリニック 院長(東京都三鷹市・武蔵境駅)。
股関節・膝関節の再生医療と保存療法に注力し、“手術以外の選択肢”を患者へ提示する臨床を実践。

阿部整形外科クリニック公式サイト

この記事を執筆した人

阿部 瑞洋 医師

  • 整形外科専門医
  • 股関節専門医

一般社団法人エンジョイワーク 阿部整形外科クリニック 院長。
股関節・膝関節の保存療法および再生医療に精通し、年間延べ3万人以上の患者様の診療実績を持つ。最新の医療と親身なカウンセリングで、地域医療に貢献している。

股関節の再生医療PRP療法|阿部整形外科クリニック

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