ジャンプやターンで“足の付け根”が痛い…そんな悩みはありませんか?
「バスケやダンスでターンしたときに股関節がズキッとする」
「ジャンプの着地後に足の付け根に痛みが出る」
「ストレッチで股関節が詰まるような感覚がある」
こうした症状がある場合、もしかすると股関節インピンジメント(FAI)の可能性があります。
股関節インピンジメント(FAI)とは?
骨同士がぶつかる“構造的な問題”
FAI(Femoroacetabular Impingement)とは、股関節の骨の形に異常があり、動かしたときに骨同士がぶつかって痛みが出る状態を指します。
本来、股関節は「大腿骨の丸い骨頭」と「骨盤側のくぼみ(臼蓋)」がスムーズにかみ合う構造です。
ところが、FAIではこの接合部に異常があり、股関節を曲げたりひねったりすると引っかかりや痛みが生じるのです。
ジャンプ・ターンで痛みが出る理由
股関節を深く曲げたり、ひねったりする動きで衝突が起きる
FAIは、特に以下のような動作で痛みが出やすくなります。
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ジャンプの着地時に股関節が圧縮される
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ダンスやスピンで股関節が内側にねじられる
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キックやスプリントの始動で急な屈曲が起こる
競技例:バスケットボール、バレエ、サッカー、陸上短距離、体操など
FAIには3つのタイプがある
① カム型(Cam Type)
大腿骨頭が球状でなく、骨が出っ張っている状態。
この出っ張りが関節の縁に当たり、痛みや軟骨の損傷を引き起こします。
② ピンサー型(Pincer Type)
骨盤側のくぼみ(臼蓋)が深すぎて、大腿骨頭を覆いすぎている状態。
動きの際に過剰に接触し、痛みや関節唇の損傷が起きます。
③ 混合型(Mixed Type)
カム型とピンサー型が合併しているタイプ。若年〜中年のアスリートに多く見られます。
FAIが進行するとどうなる?
放置すると、関節唇(かんせつしん)という股関節のクッション部分が摩耗・損傷し、将来的な変形性股関節症に進行するリスクがあります。
また、痛みによって競技パフォーマンスが大きく低下する可能性もあります。
FAIのセルフチェック方法はある?
以下のような症状がある場合、FAIの可能性が高まります。
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✅ 股関節を深く曲げると痛い
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✅ 足を内側に倒すと引っかかり感がある
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✅ あぐらや正座がしづらい
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✅ 同じ動作で毎回痛みが出る
ただし、自己判断は禁物です。正確な診断には医師による画像検査が必要です。
整形外科での診断方法
FAIの診断には、以下の手法が用いられます。
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レントゲン:骨の形状を評価(カム・ピンサーの有無)
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MRI:関節唇や軟骨の損傷を確認
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超音波(エコー):動作中の引っかかりや炎症を可視化
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徒手検査:FADIRテストなどの動作負荷テスト
FAIの治療方法とは?
① 保存療法
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アイシング・安静
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痛み止め(NSAIDs)
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股関節周囲筋のリハビリ(理学療法士が指導)
特に内転筋・腸腰筋・殿筋の強化が重要です。
② PRP療法・再生医療【当院対応】
炎症や組織損傷がある場合、自身の血液から抽出した血小板・成長因子(PRP)を患部に注射することで、
痛みの軽減や組織の修復を図ることができます。
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✅ 手術を避けたい人に人気
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✅ アスリートの早期復帰に導入例多数
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✅ 外来で施行可能・ダウンタイムも少ない

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③ 手術療法(重症例)
骨の出っ張りや臼蓋の形状を整える関節鏡手術などが検討されます。
ただし、保存療法や再生医療で改善する例も多いため、まずは専門医への相談が第一です。
まとめ|ジャンプやターンで股関節が痛いなら、FAIの可能性を疑って
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FAIはスポーツ愛好家・若年層にも多い疾患
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放置すると将来的な関節障害につながるリスクも
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保存療法・再生医療・手術など多様な選択肢があり、早期発見が治療成功のカギ
当院では、股関節の痛みに専門対応しています
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✅ 整形外科専門医が常駐
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✅ MRI・超音波による詳細な評価
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✅ PRP・幹細胞治療などの再生医療も対応
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✅ スポーツリハビリやフォーム指導まで対応可能
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