「股関節が痛いなら、大好きなゴルフはもう諦めなさい」
もし、他の病院でそんなふうに言われてショックを受けているなら、まだ諦めるのは早いです。人生100年時代、趣味を奪われることは、生きがいを奪われるのと同じこと。僕たち整形外科医の役割は、あなたの「やりたい」を止めることではなく、どうすれば「安全に続けられるか」を共に考えることにあるはずです。
こんにちは。阿部整形外科クリニック院長の阿部です。
僕は今、左足首の骨折という大きな怪我から復活を目指しています。リハビリを通じて「体を動かせる喜び」を誰よりも再確認している真っ最中です。
だからこそ、スポーツを愛するあなたの「辞めたくない」という気持ちに、120%の共感を持って寄り添いたいと思っています。
今回は、ゴルフ、テニス、ヨガといった人気スポーツが股関節に与えるリアルな負荷と、一生現役で楽しむための「専門医の戦略」を、特大ボリュームで詳しく解説します!

1. そのスポーツ、股関節にどんな「火花」を散らしている?
スポーツによって、股関節にかかる負担の種類は異なります。まずは自分の好きな競技が、関節のどこを攻めているのかを知りましょう。
- ゴルフ: スイング時の「捻り(ひねり)」が最大の特徴です。特に軸足になる股関節には、体重の数倍の回転力が加わります。軟骨がすり減っている状態で無理な捻転を行うと、関節内の炎症に一気に火がつきます。
- テニス: 急なストップ&ゴー、そして横方向への激しい動きが特徴です。股関節を支える中殿筋が悲鳴を上げやすく、関節の安定性が失われた状態で踏み込むと、骨同士が直接ぶつかる衝撃が生じます。
- ヨガ・ピラティス: 「身体に良い」と思われがちですが、股関節症の方には諸刃の剣です。無理に股関節を広げるポーズ(開脚など)は、傷んでいる唇(関節唇)を挟み込み、痛みを悪化させることがあります。

2. 「やりたいから治す」ための3つのセルフケア戦略
「痛いけれど辞めたくない」なら、関節にかかるマイナスを最小限にする「守り」が必要です。
【一生現役を叶える3ヵ条】
- 「動かす前」より「動かした後の冷却(アイシング)」: スポーツ後は、痛みがなくても股関節の奥で熱を持っています。10~15分程度のアイシングが、翌日の炎症を劇的に抑えます。
- 股関節の「周辺筋肉」をサポーターにする: 股関節そのものを鍛えるのは難しいですが、お尻(大臀筋)や太ももの筋肉を整えることで、関節への衝撃を「筋肉」が肩代わりしてくれます。
- 道具と環境に頼る: 前回お話しした「インソール」の使用や、ゴルフならカートを積極的に使う、テニスならクレーコートを選ぶなど、物理的な負荷を下げる工夫を恥ずかしがらずに取り入れましょう。

3. 再生医療(PRP)が、スポーツ復帰の「特急券」になる
もし、セルフケアだけでは痛みが引かない。でも、手術をして長期離脱するのは絶対に嫌だ。そんな方にこそ検討してほしいのが再生医療(PRP療法など)です。
自分自身の血液から抽出した成長因子を関節に届けるこの治療は、プロアスリートが早期復帰のために選ぶ治療法としても知られています。
「炎症を鎮める」だけでなく「関節内の環境を整える」ことで、痛みの出にくい、動ける股関節へと導きます。手術のように筋肉を切る必要がないため、リハビリのブランクを作らずに競技を続けられるのが最大のメリットです。
また、リハビリテーションを併用することによって、より早くスポーツに復帰できます。当院では、様々なスポーツに対応したリハビリテーションを行っています。今までやってきたスポーツ、新しく挑戦したいスポーツに再挑戦、挑戦するためにも積極的にリハビリテーションを行いましょう!
「辞める理由」を探すのではなく、「続ける方法」を見つけましょう
「ご家族も、あなたが趣味を楽しんで生き生きとしている姿が一番の喜びです。痛みをこらえて暗い顔をするより、正しく治して笑顔でフィールドに戻りましょう」
「~できるようになるといいですよね!」
またドライバーで会心のショットを放つ。白熱したラリーを楽しむ。深い呼吸と共にポーズを決める。その喜びを、股関節の痛みのせいで手放さないでください。
「できるだけ早く治して、笑顔でスポーツの現場へ復帰しましょう!」
僕自身、骨折した足で再び軽やかに歩ける日を目標に、毎日リハビリを頑張っています。皆さんと僕は「復活を目指すチームメイト」です。あなたの「やりたい」という情熱を、僕は全力でサポートします!

スポーツと股関節に関するQ&A
Q:ゴルフの後、数日間痛みが続きます。これは辞めろというサインですか?
A:炎症が起きているサインですが、即引退ではありません。スイングフォームの改善や、プレー頻度の調整、そして再生医療によるケアで継続できる可能性は十分にあります。まずはその痛みの「深さ」を診断させてください。
Q:ヨガで股関節を柔らかくすれば、痛みは治りますか?
A:変形が進んでいる場合、無理な柔軟は逆効果です。「柔らかくする」のではなく「安定させる」ことが重要。当院ではスポーツの種類に合わせた個別のアドバイスを行っています。
Q:再生医療を受けた後、いつからスポーツに戻れますか?
A:状態にもよりますが、注射後数日から軽い運動を始め、数週間〜1ヶ月で本格的な競技復帰を目指すのが一般的です。手術に比べて圧倒的に早い復帰が可能です。
「あなたの現役続行、阿部整形外科クリニックが応援します」
股関節専門医として、あなたのライフスタイルを尊重した治療プランを提案します。
諦める前に、その情熱を僕に聞かせてください。


