足首やくるぶしの痛みは、日常生活に大きな影響を与える厄介な症状です。歩く、立つ、階段を上るといった動作のたびに感じる痛みは、原因を知り、適切な対処を行うことで改善できます。
最近は、あまり”くるぶし”といった言葉を以前よりも聞かなくなった気もします。正確には、外くるぶしを”外果”、内くるぶしを”内果“と言います。
このブログでは、足首やくるぶしの痛みの原因とその対策について詳しく解説します。
◎足首やくるぶしの痛みの主な原因
○ なぜ足首やくるぶしが痛くなるのか?
足首やくるぶしに痛みを感じる原因はさまざまですが、以下のようなものが主に挙げられます。
- 捻挫
足首の靭帯が伸びたり切れたりすることによって起こる痛みです。スポーツや転倒による負傷が一般的な原因です。皆さんも一度ぐらいは経験があるのではないでしょうか?人間は、二足歩行の動物なので捻挫はしやすい動物と言えます。他にも四足動物に比較して、腰痛も起こりやすいのが特徴と言えます。 - 腱炎(アキレス腱炎など)
足首周りの腱が炎症を起こすことで痛みが発生します。長時間の運動や過度な負荷が原因になることが多いです。走ることがメインのスポーツや、お仕事で歩くことが多いことなどによっても起こります。 - 関節炎
年齢や負荷によって関節が炎症を起こし、足首やくるぶしに痛みが現れる場合があります。また膠原病や関節リウマチなどによっても全身の関節に関節炎が起こります。 - 骨折や疲労骨折
くるぶし付近の骨にひびが入ったり、疲労によって骨が損傷することで痛みを伴います。疲労骨折は、ランナーや着地を繰り返すようなスポーツをする方に多いです。
◎足首やくるぶしの痛みを改善する方法
1. 捻挫の場合の対処法
- RICE処置を実践
捻挫の初期対応として「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」を行いましょう。炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。 - 適切な固定
サポーターやテーピングで足首を固定することで、患部の安定性を高めます。
2. 腱炎の対策
- 運動量を調整
運動を控え、腱を休ませることが重要です。過剰な負荷を避けることで炎症を抑える効果があります。 - ストレッチとマッサージ
アキレス腱や足首周りの筋肉をやさしく伸ばすことで、腱炎の回復をサポートします。
3. 関節炎のケア
- 炎症を抑える薬を使用
痛みが強い場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を利用することも検討しましょう。 - 専門家の診察を受ける
関節炎の症状が続く場合は、整形外科で適切な診断と治療を受けることが大切です。レントゲンや超音波の検査を行い、必要であればMRI検査なども行います。
◎: 日常生活で足首やくるぶしの痛みを予防する方法
1. 適切な靴選び
足首やくるぶしへの負担を軽減するためには、クッション性が高く足にフィットする靴を選びましょう。特に長時間の歩行や立ち仕事を行う際は、靴選びが非常に重要です。
2. 筋力をつける
足首周りの筋肉を鍛えることで、怪我を予防する効果があります。例えば、片足立ちやつま先立ちを取り入れる簡単なエクササイズがおすすめです。
3. ストレッチを習慣にする
毎日のストレッチで足首やくるぶしの柔軟性を高め、筋肉の硬さを解消しましょう。運動前後のストレッチは特に効果的です。
◎足首やくるぶしの痛みが続く場合の注意点
○痛みが長引くときはどうする?
足首やくるぶしの痛みが数日経っても改善しない場合や、腫れやしびれを伴う場合は、自己判断で放置せずに医療機関を受診しましょう。早期の診察が、症状の悪化を防ぐカギとなります。
まとめ|足首やくるぶしの痛みを改善して快適な生活を
足首やくるぶしの痛みは、正しい対処と日常生活の見直しで大幅に改善することが可能です。足首は全体重を支えており、足首を形成している距骨と脛骨いう骨は、4*4cm程度の面積しかなく、単位面積当たりにかかる体重量は他の関節より大きくなっています。
足首に痛みを感じた際は原因を特定し、適切なケアを行いましょう。さらに、予防策として日々のストレッチや筋力トレーニングを取り入れ、体を動かすことが健康できちんと機能する足首とくるぶしを保つポイントです。
痛みが続く場合は、無理をせず早めに専門家に相談することをおすすめします。足元の健康を守り、快適な毎日を過ごしましょう!
足首、くるぶしに不安のある患者様は、阿部整形外科クリニックを受診、御相談下さい。