はじめに:その“くるぶしの痛み”、放っておいて大丈夫ですか?
「歩くたびにくるぶしが痛い…」
「足首をひねったわけでもないのに、くるぶしがズキズキする…」
そんな経験はありませんか?
足首やくるぶしの痛みは、体からの重要なサインです。放っておくと、痛みが慢性化したり、歩行障害につながるケースもあります。
このブログでは、「くるぶし 足首の痛み くるぶし 痛い」というお悩みに対し、原因・症状別の対処法・治療法をわかりやすくご紹介します。
【くるぶし・足首が痛い】主な原因とは?
1. 足関節の捻挫(ねんざ)
くるぶしの痛みで最も多い原因が「足首の捻挫」です。
内側・外側のくるぶし周辺にある靭帯が伸びたり切れたりすることで痛みが生じます。
✅こんな症状は捻挫かも
- くるぶしが腫れている
- 痛みがあり、体重をかけづらい
- 青あざのような内出血がある
- 足首をひねった記憶がある
💡治療法
- 捻挫直後は RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上) を行いましょう
- 炎症が治まってきたら テーピングやサポーターで固定
- 重度の捻挫は靭帯損傷の可能性もあるため、整形外科で診断が必要です
2. 腓骨筋腱炎(ひこつきんけんえん)
腓骨筋腱とは、外くるぶしの後ろ側を通る腱のこと。
繰り返しの運動や足首の使い過ぎによって炎症が起こると、くるぶしに痛みが現れます。
✅見分け方
- 外くるぶしの後ろにズキズキとした痛みがある
- 歩くとくるぶし周辺がだるくなる
- 階段や坂道の上り下りがつらい
💡治療法
- 運動を控えて足首を安静に保つ
- アイシングと軽いストレッチを並行して行う
- 痛みが長引く場合は、整形外科で物理療法やリハビリ指導を受ける
3. 滑液包炎(かつえきほうえん)
くるぶしの周囲には、関節の動きをスムーズにする「滑液包(かつえきほう)」があります。
ここに炎症が起こると、くるぶしに腫れと痛みを伴うことがあります。
✅こんな症状があれば要注意
- くるぶしに腫れや熱感がある
- 押すと痛い、触れるだけで違和感がある
- 発熱を伴うこともある(感染性の場合)
💡治療法
- 患部の冷却と安静
- 抗炎症薬の使用(医師処方)
- 感染が疑われる場合は抗生剤の投与が必要になるため、早めに受診を!
4. 関節リウマチ・痛風などの関節疾患
「外傷がないのにくるぶしが痛い」「痛みが左右対称に出る」場合は、関節の病気の可能性もあります。
✅特徴的な症状
- 朝、足首がこわばる(リウマチの典型的症状)
- 激しい痛みと腫れが突然現れる(痛風の疑い)
- 足首以外の関節にも痛みがある
💡治療法
- リウマチは専門的な診断と継続的な治療が必要
- 痛風は 尿酸値を下げる生活改善+薬物療法 が中心
- どちらも放置は禁物!専門医への早期相談が大切です
【セルフチェック】くるぶしの痛みのタイプを見極めよう
以下の表で、症状に当てはまる項目が多いほど、特定の疾患が疑われます。
あくまで目安ですが、受診の参考になります。
症状 | 疑われる疾患 | 備考 |
---|---|---|
転んだ・ひねった直後に痛み | 捻挫 | RICE処置が有効 |
外くるぶし後ろが痛い | 腓骨筋腱炎 | ランナーや立ち仕事に多い |
押すと強く痛む・腫れがある | 滑液包炎 | 熱感や発熱があれば医師へ |
朝のこわばり・複数関節の痛み | 関節リウマチ | 血液検査で診断可能 |
突然激痛・赤く腫れる | 痛風 | 男性・高尿酸血症に多い |
【日常でできるケア】くるぶしの痛みを和らげる方法
● 正しい靴選びをする
足首への負担を減らすには、かかとをしっかり支える靴選びが重要です。
ヒールの高い靴やクッション性のない靴は、痛みを悪化させることがあります。
● ストレッチと足首の体操
無理のない範囲で足首を回したり、つま先立ち運動を行うことで、血流を促進し筋肉の緊張を緩和できます。
● 休息と冷却を優先
痛みが出たら無理をせず、冷却と安静が基本の対処法です。
痛みがひどい場合は、市販の鎮痛剤を活用しても構いませんが、長期間続くようなら専門医に相談しましょう。
まとめ:くるぶし・足首の痛みを軽視せず、原因に合った対処を
くるぶしや足首の痛みは、「ただの疲れ」と思って放っておくと悪化する可能性があります。
原因は捻挫のような外傷だけでなく、腱や滑液包の炎症、関節の病気など多岐にわたります。
痛みの種類やタイミング、伴う症状をよく観察し、
自分で対応できるレベルなのか、病院に相談すべきかを判断しましょう。
✅ 繰り返す痛みには整形外科の受診をおすすめします。
✅ 早期対処が、早期回復への第一歩です。