「夜、寝返りを打つたびに股関節が痛くて目が覚めてしまう」
「椅子から立ち上がる時、しばらく固まって動けなくなる」
こんにちは。阿部整形外科クリニック院長の阿部です。
診察室で多くの患者様から伺うこれらのお悩み。実は、ほんの少しの「コツ」を知るだけで、劇的に楽になる可能性があることをご存知でしょうか?
僕たち専門医は、治療と同じくらい、皆さんが「家でどう過ごしているか」を大切に考えています。なぜなら、股関節は24時間、あなたの身体を支え続けているからです。
今回は、「もし自分の家族が痛がっていたら、まず真っ先に教える」という、股関節に優しい寝方と立ち方の極意を伝授します!

1. 夜の痛みを解決!股関節に優しい「最高の寝姿勢」
寝ている間は、無意識に関節が捻じれたり、圧迫されたりしやすい時間です。ポイントは「クッション」の使い分けです。
【快眠ポジション】
- 横向きで寝る場合: 両膝の間に「分厚い枕やクッション」を挟んでください。これだけで股関節が内側にねじれるのを防ぎ、痛みを大幅に軽減できます。
- 仰向けで寝る場合: 膝の下に「丸めた毛布やクッション」を置いて、膝を軽く曲げた状態にしてください。股関節の緊張が抜け、腰痛の予防にもなります。
2. 立ち上がる時の「ズキッ!」を防ぐ3つのステップ
椅子から立ち上がる瞬間、股関節には体重の数倍の負荷がかかります。この衝撃を逃がす立ち方をマスターしましょう。
- 浅く腰掛ける: まず、椅子の前の方に少しお尻をずらします。
- 足を引く: 痛くない方の足を少し手前に引きます。
- お辞儀をする: 頭を前に出し、深々とお辞儀をするように重心を前に移動させてから、ゆっくり立ち上がります。
「手すりや膝に手を置いて、腕の力も借りる」のが、賢い立ち方です。無理をして関節だけで踏ん張る必要はありません。

3. 「日常の作法」が治療の効果を加速させます
僕が提供する再生医療や最新の治療は、いわば「身体の修理」です。そして、今回の寝方や立ち方は「身体の正しい使い方」です。
この両方が揃うことで、「~できるようになるといいですよね!」という皆さんの目標 ……例えば「お友達と気にせず映画を見に行ける」「朝までぐっすり眠れる」という願いが、より早く現実になります。
「ご家族も、あなたがスッと立ち上がって笑顔でキッチンに立つ姿を、何より喜んでくれますよ」
心配、困ったら「動作の癖」を僕に見せてください
「理学療法士さんに、歩き方の癖を直してもらったら、痛みが半分になった!」
そんな声もよく聞きます。自分では気づかない「痛みの原因となる動き」が必ずあります。
「できるだけ早く治して、笑顔でここを卒業しましょう!」
阿部整形外科クリニックでは、医師だけでなく理学療法士も一丸となって、あなたの「立ち姿」「寝姿勢」までトータルでサポートします。少しでも不安があれば、診察室で「私の立ち方、合ってますか?」と聞いてくださいね。

寝方・立ち方に関するQ&A
Q:布団とベッド、どちらが良いですか?
A:股関節が痛い方には、断然「ベッド」をお勧めします。床からの立ち上がりは股関節への負担が非常に大きく、布団を敷く動作も辛いため、無理せずベッドを活用しましょう。
Q:クッションは専用のものが必要ですか?
A:いいえ、家にある抱き枕やバスタオルを丸めたもので十分です。大切なのは「自分がリラックスできる高さ」を見つけることです。
Q:朝起きた時、股関節が固まっているのはなぜですか?
A:寝ている間に血流が滞り、組織が冷えて硬くなるためです。立ち上がる前に、前回のブログで紹介した「布団の中リハビリ(膝ゆらし)」を行うとスムーズに動けますよ。
「あなたの日常を、痛みのない時間に変えたい」
整形外科専門医・股関節専門医として、医学の力と生活の知恵、その両方であなたを支えます。
まずは相談することから始めてみませんか?

